気になった。
結局は当人次第なわけだが、自分としてはやっぱり興味を持ってもらえる方が仕事をする上で互いにハッピーになれる可能性が高くなるだろうから、気がついたタイミングでネタ振りはやっているつもり。
自分がよく後輩や新人に使う手は、当人が仕事で何か躓いている場合にその問題をトリガーとして、知識を増やしていくというパターン。(というか、普通の学習パターンだけど。)
例えば、テスト中にプログラムが SIGSEGV で異常終了したとする。そうしたら、
- 何故 SIGSEGV が発生するのか?
とかいう風に話を広げる。
- そもそも SIGSEGV って何?
から開始し、ぐぐったり専門書を読んだりして調べてもらうが、過去に同じ壁にぶつかって、それを文章にしている人がいなければ、集めた情報から自分で考えなければならない。
次に別のテストでは SIGBUS で異常終了したとする。今度は
- 何故 SIGBUS が発生するのか?
に加えて、
- 以前学習した SIGSEGV とは何が違うのか?
- 逆に SIGSEGV と共通なものはあるか?
という方向に持っていく。
共通なものと言うのはこちら側が意図的にシグナルというキーワードに到達させたいための誘いみたいなもので、それに見事に釣られれば、
- 他にも SIG* って名前のものがあるよね?
と、どんどん芋づる式に知識習得のきっかけを与えていく。
これだと興味を持ってもらうというよりも自分がわからないことを見つけてもらって、それを埋めていくことへの楽しみを覚えてもらうという方が大きいかもしれない。
ちなみに曾孫引きになるけど、
「人は自分の速度でしか成長できない。」
というのはすごくしっくりくる表現だと思った。